出産を終えた多くのママが気になるのが「いつからジョギングを再開できるのか」という問題です。

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妊娠前にランニングを楽しんでいた方はもちろん、産後のダイエットや体力回復のためにジョギングを始めたい方も多いでしょう。
しかし、産後の体は思っている以上にデリケートな状態にあります。
無理をして運動を再開すると、思わぬトラブルを引き起こす可能性もあります。
この記事では、産後ジョギングを安全に始めるタイミングや注意点、段階的な取り組み方について詳しく解説していきます。
Contents
産後ジョギング開始の基本的なタイミング
医師の許可が最優先
産後のジョギング再開において最も重要なのは、必ず医師の許可を得ることです。
一般的には、自然分娩の場合は産後6-8週間後、帝王切開の場合は産後8-12週間後の健診で運動許可が出ることが多いとされています。
しかし、これはあくまで目安であり、個人の回復状況によって大きく異なります。
産後健診では、子宮の回復状況、悪露の状態、傷の治り具合、貧血の有無などを総合的に判断して運動許可が出されます。
たとえ一般的な目安の時期を過ぎていても、医師から許可が出るまでは激しい運動は控えましょう。
体の回復サインを見極める
医師の許可と合わせて、自分の体が発するサインにも注意を払う必要があります。
悪露が完全に止まっている、日常生活に支障がない程度の体力が戻っている、十分な睡眠が取れている、関節の痛みがないなどが、運動再開の目安となります。
特に注意したいのは、産後に分泌されるリラキシンというホルモンの影響です。
このホルモンは関節を緩める作用があり、産後数か月間は体内に残存します。
そのため、関節が不安定になりやすく、怪我のリスクが高まっている状態です。
段階的なジョギング再開プログラム
第1段階:ウォーキングから始める
いきなりジョギングを始めるのは危険です。
まずは軽いウォーキングから始めて、体を慣らしていきましょう。
最初は15-20分程度の短時間から始め、体調に問題がなければ徐々に時間を延ばしていきます。
ウォーキング中は心拍数や息切れの程度に注意し、「会話ができる程度の強度」を保つことが大切です。
また、適切なウォーキングシューズを着用し、水分補給も忘れずに行いましょう。
第2段階:軽いジョギングへの移行
ウォーキングに体が慣れてきたら、次は軽いジョギングに挑戦します。
「ウォーキング5分→軽いジョギング1分」を繰り返すインターバル形式から始めるのがおすすめです。
この段階では、距離よりも時間を重視し、総運動時間20-30分程度を目標にします。
体調に異変を感じたらすぐに歩きに戻し、決して無理をしないことが重要です。
第3段階:継続的なジョギング
インターバルジョギングに慣れてきたら、徐々に走る時間を延ばし、継続的なジョギングへと移行していきます。
この段階でも「楽に会話ができる程度」の強度を維持し、週3-4回、1回30-40分程度を目安にします。
産後ジョギングの注意点と対策
母乳育児中の特別な配慮
母乳育児中のママは、運動による脱水や栄養不足が母乳の質や量に影響を与える可能性があります。
ジョギング前後の水分補給を十分に行い、運動後は適切な栄養補給を心がけましょう。
また、胸部のサポートも重要です。
母乳で胸が大きくなっている場合は、スポーツブラを重ね着けするなどして、しっかりとサポートすることで不快感を軽減できます。
骨盤底筋群のケア
出産により骨盤底筋群が弱くなっている可能性があります。
ジョギング中に尿漏れが起こる場合は、骨盤底筋群の回復が不十分な証拠です。
この場合は、ジョギングを一時中断し、骨盤底筋群のトレーニングに集中することをおすすめします。
適切な装備と環境選び
産後の体に配慮した装備選びも大切です。
クッション性の高いランニングシューズ、適切なサポート機能を持つウェア、紫外線対策用品などを準備しましょう。

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また、ジョギングする環境も重要です。
平坦で安全なコース選び、人通りの多い時間帯の選択、携帯電話の携帯など、安全面への配慮も忘れずに行いましょう。
体調管理と休息の重要性
産後は育児による睡眠不足や疲労が蓄積しやすい時期です。
体調が優れない日は無理をせず、休息を優先することが大切です。
また、定期的な体重測定や体調チェックを行い、過度な負荷がかかっていないかを確認しましょう。
ジョギング後の疲労が翌日まで残る場合は、運動強度が高すぎる可能性があります。
その場合は強度を下げるか、頻度を減らすなどの調整を行いましょう。
まとめ
産後のジョギング再開は、適切なタイミングと段階的なアプローチが成功の鍵となります。
医師の許可を得ることから始まり、ウォーキング、軽いジョギング、継続的なジョギングへと段階的に進めることで、安全に運動習慣を取り戻すことができます。
何より大切なのは、自分の体と向き合い、無理をしないことです。
産後の体は想像以上にデリケートな状態にあり、回復には個人差があります。
他人と比較せず、自分のペースで進めることが、長期的な健康維持につながります。
また、育児と運動の両立は決して簡単ではありません。
家族の協力を得たり、ベビーカーでのジョギングを検討したりするなど、自分の生活スタイルに合った方法を見つけることも重要です。
健康的な運動習慣は、ママ自身の心身の健康だけでなく、家族全体の幸福にもつながります。
焦らず、安全に、そして楽しみながらジョギングライフを再開していきましょう。
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