出産を終えたママの体は、妊娠・出産という大きな変化を経験し、さまざまな不調を抱えがちです。

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肩こりや腰痛、骨盤の歪み、筋力低下など、これらの症状は適切なストレッチで改善することができます。
しかし、産後の体はデリケートな状態にあるため、正しい方法で安全に行うことが重要です。
この記事では、産後ストレッチの基本知識から実践的なやり方まで、詳しく解説していきます。
Contents
産後ストレッチを始める前に知っておきたい基本知識
産後ストレッチを始めるタイミング
産後ストレッチは、出産方法や体の回復状況によって開始時期が異なります。
自然分娩の場合は産後1~2週間後、帝王切開の場合は産後6~8週間後を目安に、医師の許可を得てから始めましょう。
ただし、軽いストレッチや呼吸法は産後すぐから行うことができます。
産後の体に起こる変化と症状
妊娠中に分泌されるリラキシンというホルモンの影響で、関節や靭帯が緩んだ状態が続きます。
また、赤ちゃんを抱っこする姿勢や授乳姿勢により、肩や首、腰に負担がかかりやすくなります。
さらに、腹筋の分離(腹直筋離開)や骨盤底筋の緩みなども起こりやすい症状です。
産後ストレッチの効果とメリット
適切な産後ストレッチには以下のような効果が期待できます:
- 筋肉の緊張緩和と血行促進
- 関節可動域の改善
- 姿勢の改善
- ストレス解消とリラックス効果
- 体力回復の促進
- 腰痛や肩こりの軽減
産後におすすめのストレッチメニューとやり方
首・肩周りのストレッチ
首の側屈ストレッチ
椅子に座り、背筋を伸ばします。
右手で頭の左側を優しく押さえ、首を右側に倒します。
15~30秒キープし、反対側も同様に行います。
授乳や抱っこで凝り固まった首の筋肉をほぐす効果があります。
肩甲骨のストレッチ
両手を前で組み、背中を丸めながら肩甲骨を広げます。
そのまま腕を上に伸ばし、肩甲骨周りの筋肉を伸ばします。
15~20秒キープを3セット行いましょう。
腰・骨盤周りのストレッチ
キャット&カウストレッチ
四つん這いの姿勢になり、息を吐きながら背中を丸めて天井に向けます(キャットポーズ)。
次に息を吸いながら腰を反らせ、胸を開きます(カウポーズ)。
この動きを10回程度繰り返します。
腰痛の改善と骨盤の調整に効果的です。
骨盤傾斜運動
仰向けに寝て膝を立て、腰を床に押し付けるように骨盤を後傾させます。
5秒間キープしてから元の位置に戻します。
10~15回繰り返しましょう。
下半身のストレッチ
股関節のストレッチ
座った状態で足裏同士を合わせ、手で足首を持ちます。
背筋を伸ばしながら、膝を床に近づけるように優しく押します。
30秒程度キープし、深呼吸を続けます。
太もも裏のストレッチ
仰向けに寝て、片足を天井に向けて伸ばします。
タオルを足裏にかけて手で引き寄せ、太もも裏を伸ばします。
30秒キープして反対側も行います。
産後ストレッチを安全に続けるためのポイント
注意すべき症状と対処法
ストレッチ中に以下の症状が現れた場合は、すぐに中止して医師に相談しましょう:
- 急激な痛みや違和感
- 出血
- めまいや吐き気
- 動悸や息切れ
- 関節の異常な痛み
効果的に続けるためのコツ
無理をしない範囲で行う
産後の体は思っている以上にデリケートです。
痛みを感じる手前で止め、心地よい程度の刺激に留めることが大切です。

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毎日少しずつでも継続する
1日10~15分程度の短時間でも、毎日続けることで効果が現れます。
赤ちゃんが寝ている間や、家族に協力してもらえる時間を活用しましょう。
呼吸を意識する
ストレッチ中は深くゆっくりとした呼吸を心がけます。
息を止めずに、筋肉の緊張を緩めることを意識しましょう。
専門家のサポートを活用する
産後の体の状態は個人差が大きいため、可能であれば産後ケア専門の理学療法士やインストラクターの指導を受けることをおすすめします。
また、産婦人科での定期検診時に、体の状態について相談することも大切です。
まとめ
産後ストレッチは、出産で変化した体を健康な状態に戻すための重要なケア方法です。
正しいタイミングで、適切な方法で行うことで、肩こりや腰痛の改善、姿勢の改善、ストレス解消など様々な効果が期待できます。
最も重要なのは、自分の体の声に耳を傾け、無理をしないことです。
痛みや違和感を感じた時は無理をせず、必要に応じて医師や専門家に相談しましょう。
毎日少しずつでも継続することで、健康で快適な産後生活を送ることができるはずです。
新しい命を育てながらの毎日は大変ですが、自分自身の体のケアも忘れずに、無理のない範囲でストレッチを取り入れてみてください。
健康な体があってこそ、赤ちゃんとの幸せな時間をより良いものにすることができるでしょう。
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